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はらうり

2009年01月07日 09:00

腹しかない。部屋には売るほど腹がある。



惰眠を貪るボクの頭の中に、無遠慮にも鳴り響く着信音。

たとえ神様といえどこの至福の時を邪魔する権利があろうか?

『ハイ、もしもし?』『あ、オレ、神様だけど?あのさー・・・』とかなっても用件聞かずに切ってやる。

そもそもこの至福の時に、土足で割り込んできていい者とは誰か?

そうそれは花も羨む乙女のウィスパーボイス以外にありえないものであり、そのウィスパーボイスはすでにオールマイティーパスであろう。

ところが現実ときたらメールであり、その送信者はおっさん面した小学生のようでもあり、ちっちゃい妖怪みたいなヤツからだった。

その直前までボクの脳内は未だにユメトゲンジツを彷徨っており、いい香りのするお花畑のなか、全ての花が羨む乙女と一緒にソフトフォーカスのかかったビジョンの中を生きていた。

ところがそのメールを見た瞬間、世界は赤く染まり全ての花がおっさん面した小学生のようなヤツの顔に変わり、凝視してるんだけど定まらない視線を痛いほど感じで、さならが地獄へと変貌を見せる。



だれだいったい?誰が彼に天国を地獄に変えろと言った?



当然ながら至福の時を汚す免罪符を花は羨まないし、ウィスパーボイスでもない、そもそも乙女ですらない彼は持っていない。

むしろ『免』落ち罪符、なにしても罪になる符を持っているのではないかと疑ってしまうくらいである。

何故彼からメールが来たのだろうか・・・


何故?


この『何故?』と訝る理由を説明せねばなるまい。

そうあれは春を迎えたとある日に、『メール教えてください』と彼に言われたことに端を発す。

これがおっさん面した小学生のようなヤツ、もといちっちゃい妖怪みたいなヤツじゃなく、うら若き純情乙女であったらどんなにうれしかったことか。

もう世界は桃色、ゲーム・オブ・ピンク、桃色遊戯。主演;ブルース・リュー(ヂ)

その時断ってれば全てが万事うまくいってたのだろうけど、まだよく知らないし断るのも可哀想かな?と持ち前の外ヅラがいい八方美人のボクは易々と個人情報を漏洩してしまった。

『ボクの番号も教えます』とその時言われたけど、それは断った。

その夜早速メールが来た。ゲーム・オブ・デッドの始まりだ。

今となっては細部までは覚えてないが、強烈な内容だった。

題名に、送ってもないのに『Re:』が付いてた。

そもそもこちらから送ってもないのに返信形式になっているメールに恐怖した。

本文にも『これからメール送ります』という文字が見えた。

もうメール送ってきた(返信?)のに、『これからメール送ります』とはコレイカニ??

そんなこんなでボク、無視したの。


それから何度かメールが来たけれど、内容が気持ち悪いしボクには関係ないコトだったから最近じゃ読まずにディレートしてた。黒ヤギさん。

それでも次の日とか顔を合わせると毎回『メールよみました?』と聞かれるんで、余りに気持ち悪いんで正直に言った。



『キミからのメールは読んでません、キミのアドレス最初っから登録すらしてません。気持ち悪いから送ってこないでください』



何故、ボクがストーカー被害に悩む桃色乙女のようなことを申告せねばならぬのか?

ボクが桃色乙女ならボクの桃色乙女はどこにいるのか?

おい、責任者、今すぐ出て来い、ボクの桃色乙女を連れて来い。

そんなコトを考えていると、目の前の彼はいつの間にか涙を流していた。



『気持ち悪いって言わないでください!オレ、気持ち悪いって言われるのが一番イヤなんです!!』



そのように眼から熱い血潮の如く涙を流し、熱く語る彼をみて、『あぁ、この人、気持ち悪いな』とボクは思ったものです。

そして2番目に嫌なものは何かな?トマトかな?今までも気持ち悪いって言われてたのかな?とか想像してたとは言わない。


ともかく、一回もメールに対し返信してない。

しかしそれでも、それからもメールは来て、毎回『メール見ました?メール送ったんですけど?』と聞かれ続けた。

多分いろんなオプションをつけれるんだろうけど、『学習能力』ってオプションは付け忘れたんでしょうね。



読まずに消してたおっさん面からのメールを、寝ぼけマナコのボクは捕らえてしまった。

ムラムラと沸き起こる怒り。

腹が立って腹が立って、部屋中腹だらけになって腹乱立。

何故こんなことを言ってくるのであろうか?自分で解決してくれればいいではないか?

誰かに聞けばよかったではないか?いちいちボクに言ってくることか?


初めて返信する気になった。

あまりに腹が立って文句の1つも言ってやりたくなった。

ボクの楽しいお花畑を返せ!と。あの花も羨む純情乙女との楽しい一時を返せ!と。

ボクを今すぐユメの世界へと返してくれ!と。ゲンジツになんかいたくないんだ!と。


しかしながらただ文句を言っても、そこはさすがにちっこい妖怪だ、どこ吹く風でダメージを受けないかもしれない。

どうすれば有効かつ深刻な文句を伝えるコトができるだろうか・・・・・

考えた末に一言、メールを返信した。

今まで散々メール来たけど全て無視してた。

記念すべき初メールを、登録してないからメルアドが書いてあるあて先欄に、文句と恨みと嫌味を十二分に込めて送った。





『だれ?』



と。

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