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甘くほろ苦い恋の電気ブラン

2009年05月18日 09:00

浅草に来た。


電気ブラン。
この言葉を思い起こすにあたりボクはある種邂逅を禁じえない。

あれはボクがまだ大学にはいりたての頃、年上の女性に恋をした。
サークルの先輩であり、新歓で初めて顔をあわせた時、思えばあの瞬間ボクは恋に落ちていたのだと思う。
彼女は酒豪であり、水のようにかぶかぶとアルコールを喰らっていた。
まだ酒に対して免疫のないボクは彼女においてかれたくない、酒の飲める奴だと思われこれからも誘われたい一心でなれないアルコールを喰らった。
朦朧としていく自分の意識、それでも彼女はおかまいなしに飲み続ける。
時間がせまりラストオーダーになったとき、締めに選んだのがこの電気ブランだった。
その聞き慣れない酒を飲んだ瞬間、ボクの意識は空のかなたに霧散した。

雲の合間に漂い、曖昧な境界を行き来した意識が覚醒を迎えた時、ボクは一人暮らしをしていた彼女の部屋のベッドの上だった。
目を覚ましたボクの隣には彼女が寝息をたてて眠っていた。

誤解しないでほしい。
酔いにまかせて一線を超えたのでなく、服は着たまま寝入ったようだ。
起き上がったボクはドキドキに心臓が破裂しそうだった。
隣に彼女が眠っている。
この千載一遇のチャンス。
キスしてしまおうか?

一度頭に浮かんだその想いは押さえ切れなく徐々に顔を近づける。
その距離わずか数センチ、唇と唇が触れ合うまさにその時、軽いうめきとともに眼をひらく彼女。
一抹の気まずさが場を埋める。

『キス、、しようとした?』

「…うん、ごめん…せ、先輩、オレ、先輩のこと__」

好きです、その言葉が身体の中心から発し世界に飛び出すまさにその時、彼女の人差し指がボクの唇をふさぐ。

『ダメだよ、その先は言っちゃ』

でかかった言葉を飲み込み納得のできない顔をするボクに彼女は話かけた。
今、彼氏がいること。アメリカに留学中であること。最近、彼の態度がそっけなくどうやらあっちで好きな人ができたようだということ。

それでも彼を待っていたいということ。


『キミと付き合うことはできるよ。でも私は彼のことをひきずると思う。それはお互いにとってフェアじゃないでしょ?』

そう彼女はいった。

「そんな彼氏、俺が忘れさせてやります」

そう言おうとしたボクより早く彼女は言った。


『飲もっか?』


彼女がだした酒は電気ブランだった。
淡くて苦い失恋の記憶である。



すまん、ウソだ。
誰も得しない作り話を何故してるのか?甚だ謎である。

本場電気ブランを飲みに浅草、神谷バーにきています。

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コメント

  1. イリアリー | URL | -

    Re: 甘くほろ苦い恋の電気ブラン

    電気ブランはオールドの方がおいしいね
    しまったって感じ
    酒の気持ち良さ思い出してしまった
    もうすぐ覚める勿体無いいかん
    即刻禁酒せねば
    電気ブランオールドのボトル買っちゃったけどね

  2. りゅぢ | URL | -

    >イリアリー

    オールドの方が強いよね?たしか。
    禁酒なんて本当に必要かい?
    好きなものを好きなだけ嗜めばいいじゃないか。

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