スポンサーサイト

--年--月--日 --:--

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

可愛ければOKと言う。言っちゃう。

2009年02月16日 09:00

ここは恵比寿にある駄菓子バー。駄菓子食べ放題という飲み屋である。



氏の隣にはうら若き19歳の乙女が座っていた。

19歳といえば察しのいい諸君なら気づくかと思われるが平成生まれである。

もはや我々がひとくくりに『昭和マジうぜぇ』とか言われる日は刻々と迫ってきてるといえるだろう。

氏もその死刑宣告に等しき『マジうぜぇ、セクハラすんじゃねぇよこの昭和がっ!』がいつ出るかいつ出るかと、そりゃもうセクハラ、失礼、ハラハラしつつも乙女の横顔を楽しんでいた。

ときにその19歳の乙女はそのような素振りを微塵も見せずにただただ可愛らしかった。


その可愛らしい風貌とは裏腹に生ビールとキャスターを飲み、あれーそれオヤジっぽくね?と氏をはなはだ混乱させた。

そして乙女は枝豆やたこ焼きなど飲み会定番のモノには眼もくれず、一心不乱に駄菓子を食べていた。

乙女のお気に入りは、『にんじん』。

『にんじん』をご存知か?父母の年代になると『ばくだん』と呼ばれた米菓子であり、ポン菓子とも呼ばれる。

にんじんを模したビニールに入っており、氏も子供の頃大変好きでよく食べていた記憶がある。

乙女の勢いに押され氏も『にんじん』を食べる。食べる。食べる。2人でカロチン取りすぎな10袋も食べた。

上機嫌な乙女はまわりのリクエストに答え、その可愛らしいアニメ声を活かし物まねを始める。


定番の『ぴ、かちゅぅ~』。

あ、可愛い。


しまじろうの妹ハナちゃんやります!

『ハナちゃんね、ハナちゃんね、それハナちゃんのだよ~』

だれ?

どこでもいっしょのトロのため息いきます!

↑こんなやつ


『ヒェッ!』

しゃっくりにしか聞こえない。


結果としてはこちらの受け皿が足りなかったとしか言えない。

そして乙女はまたにんじんを食べ始める。

その食べ方たるや実に豪快。

テキーラをショットで一気飲みするが如く、『トン、クッ!』と手の平に乗せた米菓子を真上に向いた口に放り込む。

トン、クッ!トン、クッ!トン、クッ!トン、『ガンッ!』クッ!

余りの勢いのよさに乙女は壁に頭をぶつけた。


「えっと、大丈夫?頭ぶつけた?」


『ぶつけてません、ぶつけてません。ぶつけるわけないじゃないですか』



帰り道、乙女は何度か『ヒェッ、ヒェッ』と言った。

氏は思った。「結構強く頭ぶつけたのかな?」

突然こちらに振り向いた乙女の顔に月明かりがスポットライトを当てる。

銀色に染まった乙女の神秘的な可愛らしさが、氏の頬を桃色に染めあげる。


『トロの真似です、似てますか?』



やっぱりしゃっくりにしか聞こえなかった。

スポンサーサイト


コメント

    コメントの投稿

    (コメント編集・削除に必要)
    (管理者にだけ表示を許可する)


    最新記事


    上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。