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行き来する意識の問題

2009年08月27日 02:08

胡蝶の夢。



床に寝転がっていると喉の渇きを覚えた。

あーでもやっぱちょっと眠いしなぁと思い、そのままの姿勢を断固として保っていたのであるが、やはりどうにも渇きを誤魔化せなくなった。
そこでボクはエイヤッとばかりに立ち上がり、部屋を出てリビングへと降りていく。
台所で低く唸り声を出している冷蔵庫を開けると、オレンジの光が暗い部屋に広がった。
何か飲み物は、、、と思って来たものの残念ながら何もなかった。
常備してあるはずの麦茶すら今日はなくなったようで、流し台には1リットルの麦茶入れが横たわっていた。


東京の水は実はおいしい。


技術開発の賜物で、実は東京の水はおいしい。
しかし、冷蔵庫であわよくばジュース的なものを探していたので、今さら水道水で我慢できるような気の持ちようはしていない。
しかたなく服を着替えコンビニに行く事にした。

着替えている最中に気づいたのだが外は雨が降ってきたようで、屋根や地面、コンクリートに叩きつける水の音が聞こえてきた。
むぅ、間の悪い_
すごく喉が渇いているが雨の中をおしてまで飲み物を得たいと思わない。
とりあえずタバコだけ吸おうと庭にでた。

庭には2匹の犬が放し飼いにされていて、夜だというのに元気に走り回っていた。
ボクは雨に濡れないように、屋根の下に隠れるように身を縮める。
ふと見ると、箱に入れておいたウィンカーが散らばっていた。
はしゃいでいるうちに2匹の犬が蹴散らしてしまったようだ。

「ちょっ、キミたち。こーゆーことしちゃダメでしょ!」

ボクは犬を叱った。
申し訳なさそうに耳をたらした犬がボクに寄り添ってくる。
いっそう雨足は強まっていく。


気づくとボクは扉を開けて教室へと入っていた。
窓際の1番後ろから2番目の席に姉の友達が座っていた。
外を眺めていた彼女がボクに気づき、顔をこちらに向ける。
抑揚のない、それでいて悲しそうな声でこう言った。


『そうやって明日も中2の今日を繰り返すのね。明後日も、明々後日もあなたは今日にいるのね。』


ボクはなんだかものすごく悲しい気持ちになったが、何も言い返せなかった。


気づくとボクは床にうつぶせで寝転がっていた。
初めから何も動いていなかった。夢を見ていたのだろうか?
いや、リビングに行った気はする、冷蔵庫もあけた気がする。
しかし外を見ると雨が降った形跡はなかった。


もしかしたらこれも夢か?ボクは期待する。
次に気づいた時、どこに飛ばされているのか?
「願わくばキミの隣に」と瞼を閉じた。


『次』が来るまでは、もう目覚めないつもりだ。
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