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彼女は今日もピンボケのまま笑っている

2009年07月19日 12:51

唯一ココロ惹かれた年上の女性。



残念な姉がいるせいかただのロリコンなのか“神のみぞ知る”領域であるが、年上の存在に全く惹かれずにきた。
そんな中、唯一さらりとココロ奪い恋心といかないまでも憧れを抱いたボヘミアン気味なあの女性。


彼女と出合ったのはミャンマーであった。
多分その時ボクは21歳、彼女は24くらいだった気がする。
おっとりした物腰ながらミャンマーにフリーで一人旅にやってくるバイタリティと、留学してて英語がペラペラな知的な感じに強烈に惹かれた。
同じドミトリーの大部屋に泊まり、仲良くなるに時間はかからなかった。
当時カタコトながらミャンマー語がちびっと出来たボクは、一緒に市場など周ったりご飯を食べたりするのに重宝される存在だった。
具体的にコレ!といったエピソードはないが、それでも一緒にいればいるほどどんどん惹かれていく自分がハッキリと分かった。

しかしながら、ボクら旅行者が故に出会いあれば別れありだ。
彼女の出国の日が明日へと迫り、いいようのない寂しさがきゅうきゅうと胸をしめつける。
ただ旅先の宿で出合った、数日間だけ一緒に過ごした。それだけの仲であるが、それだけというにはあまりにも足りない、足りない大きな影響を彼女はボクに与えていたんだと思う。

英語が出来ないボク、なんとなく西洋人にコンプレックスを抱いてたボクに『イタリア人とか意外と英語できないよ。西洋の人だからって英語できるわけじゃない』と教えてくれた。
留学に行ったほうが絶対いいと薦めたのも彼女だ。(結局留学に行った。ミャンマーだけど)
そうして彼女は言った。

『男女間の友情ってあると思う』


最後の最後の日、彼女はボクにこう声をかけてきた。

『私達のラストデートにオピュームケーキを食べに行こう!』
(※オピュームとはアヘン、つまりケシの実を使ったケーキだけど怪しいものでない)

さらりと言ったラストデート、そのデートがいわゆるデートなのかただのdate(日付)なのか、そんなコトでドキドキしてしまったボクだけど、多分彼女にとっては大した問題でない。
ギュッと濃縮された蒸しパンのような甘ったるいケーキを食べながら、彼女の顔をチラリと盗み見る。
おいしそうに嬉しそうに頬張りながらも時折寂しそうに、『楽しかったな、寂しいね』と呟く。


『必ずメールするから』


そう言って彼女は去っていった。
残ったのは口の中、ケシの実のザラザラ感と言えなかったあの言葉。


『男女間の友情ってあると思うの』

彼女がそういうのだから、きっとそれは正しい。
でも、それ以上のものもきっとあるんだと思う。
それがただの憧れなのか恋なのか、よく分からないけど。

たった1枚、彼女を写した写真はどうしようもなくピンボケしている。


そんなセンチメンタルな甘酸っぱい想い出。
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