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阿呆のユメを見た

2009年03月30日 09:00

SLOW



光陰矢の如くといいますけど、ボードリアールの矢に習えばその矢は一生対象物には刺さらない。

少年老い易く学なり難しといいますけど、無用の用に習えば自分は自分かはたまた胡蝶の夢か。


暖かい日は眠くなる、寒い日は布団から出たくなくなる。

寝ているとき以外はいつでも眠い。

ユメの世界では胡蝶となって空を自在に漂う。


これはスロウライフ。

ただただ自堕落なスロウライフ。


大きな道にそって歩いてきて、ただいま仮宿住まい。

どこからやってきてどこに行くのか、それを教えてくれる人も知っている人もいない。

宿で出会ったハイヤーム氏がイヤになるほど詠い、そして酒を勧めてくる。

その杯は過去の人々の手をコネ足をコネ、風化した肉体の塊。



えぇじゃないか。どうしようもないことは諦めろ。


えぇじゃないか。スロウでも。



踊る阿呆が見る阿呆を誘って全員阿呆に、世界は阿呆になった



そんなユメを見た。

果たしてこれは自分がみた阿呆のユメか、それとも阿呆がみている自分のユメなのか。

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