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偽りの桃色人間、染まってないのはどこ?:溢れたから書く話

2009年04月09日 09:00

春、桜咲き乱れるる今日この頃。



気づけば外界は春一色に染まり、その色たるや桃色桃色。

くすんだ部屋を飛び出て眩しい光の下に我が身を曝しだせば、あっというまに桃色侵食されて、げにまっこと恐ろしきことかな。

桃色に染まった桃色人間、桃色の桜を愛でに桃色街道へと桃色スキップ。


私の住まう府中市は大変桜が多い所だ。

実のところ他の市をよく知らんので、主観的意見。多いよ、きっと。

そんな中、メインは桜トンネル。

多分1キロ強ある桜の並木がトンネルを作っているという超☆ファインな場所。

母親が嫁に来た頃からすでにそこは桜のトンネルが出来上がっていたというから、桜の樹齢もかなり古い。

どうも府中市は桜でトンネルを作るのが好きらしく、大小問わず結構なトンネルだらけだ。



トンネルを抜けたらそこは見慣れぬ世界


そんな奇跡のような、千と千尋のような世界が広がってないだろうか?

いつでも心はファンタスティック。

少しでも気分を味わおうと近所の神社まで足を運んだ。


元旦ですら誰も見向きもしないようなうらぶれたその神社の長い参道は、咲き乱れた桜の見事なトンネルで私をいざなっていた。

鳥居をくぐった瞬間、それまでの春の暖かい空気がわずかながら冷気を帯びる。

桜並木の遠く向こうにさらに見える鳥居。

舞い散る花びらがつむじ風にさらわれてはそこかしこで小さな竜巻を作り上げ上空に舞い上がり消えていく。

遠くに子供達の声が聞こえる。

『5・4・3・2・1・0 も~~い~~かい?』


先ほどまで遠くに見えていた鳥居が、いつのまにか眼の前にあった。

後ろを振り返ると、桃色背景の真ん中に参道入り口の鳥居が小さく見える。

前を向き直し第二の鳥居をくぐるった瞬間、一変して色が変わり音が世界から消えた。

桜並木の鮮やかさが嘘のように、静寂な緑に包まれて一歩足を踏み外せば漆黒の闇に覆われる。

遠くの喧騒であった子供達の遊び声はもう聞こえない。


折角ここまで来たのだ、お参りをしてから帰ろうと御神体が置かれる所まで進んでいく。

紅色に塗られた幾重もの鳥居をくぐると木造の古い神社が現れる。

5円玉を賽銭箱に投げ入れ、鈴を鳴らす。

手は神社だから2回?ん、2回だな、そんな事を考えながらいざ手を打たんとしたとき、御神体が収められている扉がかすかに開いているのが眼に入った。

ん?普段は閉まっているはずだけど、、、

辺りを見回すと自分以外は誰もいない。

少しだけ、少しだけだけどいたずら心に灯がともる。


何が入っているんだろう?


もちろん見たらすぐ閉める。すぐ閉めるけど、神社の御神体ってなんなんだろうか?

誰だって気になる、私だって気になる。

なに、閉めるついでにちょっと、チラッと見えてしまった。そのくらいで十分だ。

なにも神様だって『たまたま』見えてしまったことに対してお怒りにはならんだろう。


若干の後ろめたさを感じつつも、一度燃え上がった好奇心には勝てない。

もう一度辺りを見回し、賽銭箱をすり抜けて御神体に近寄る。

そしてわずかに開いた扉を開こうと手を伸ばすと・・・・・



忘れていた、私は偽りの桃色人間。

たまたま桃色世界に染められたほんとはくすんだ世界の住人。

いわばこの桃色は桃色メッキ。

あぁ、悲しい。

君のように脳みそまで桃色に染まっていれば、千尋になれたかもしれないのになぁ。

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