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『訳す』ということ

2008年07月02日 09:00

先日こんなようなニュースを読んだ。

以下、概要。



映画の字幕が理解できない若年層が増えている。

試写会で映画の感想を見てみると、『CIAってなに?』や『ナチスってなんのことですか?』など、映画自体の感想ではなく、言葉の意味を問うような質問が見られる。

これを受けて、配給会社では字幕をより簡単に短く分かりやすい言葉にするべきかと検討している。



結構前に見たニュースだからかなりアバウトだけど、多分こんな感じだったと思う。

当然、映画ファンからは非難の嵐。

『分からないほうが悪い!』『頭が悪い』『映画観る資格ない』などなど。


いや、実にごもっともな意見だ。

しかし配給会社も資本主義で生きてるわけで、字幕の意味が分からないという『頭が悪い』ヤツが多ければそっちに合わせなきゃいけないのが実情だろう。



いやぁ、これは悲しいことだよ?


そもそも英語(外国語)から日本語に訳された時点で、本来持つ意味はかなり失われてるんだと思う。

海外小説とか全然面白くないじゃない?

あれって多分原文で読めばもっと面白いんだと思う。

映画の字幕なんてもっと短くまとめられてるだろうから、かなりの部分カットされてんじゃないか?

そこからさらに日本語の幼稚な言葉に変換するんだから、もう文字通り目も当てられない。


例えば、『ナチス』が難しいから『ドイツ軍』に替える。

歴史的にみて『ナチス』は過ちだったという解釈だろうが、『ドイツ軍』だとどうだろう?

どういう印象を受けるだろうか?



時間厳守っぽい。


うん、それわあるね。



ちょっとカッコいい。


彼らには彼らの正義があった!とか言っちゃうんじゃない?

『ナチス』を知らないようなヤツらだ、そんくらい言いかねない。


まぁ、つまり何が言いたいかっていうと、言葉一個変えることでずいぶん印象が違うってことなんよ。

日本語で日本語を伝える伝言ゲームですら、最後には意味が変わってることが多いのに、外国語から日本語でさらに簡単な日本語ってもう別物ですね、って苦笑い浮かべて皮肉るばかり。



『そんなん言うのなら、英語のまま聞けばいいじゃん?』


ん?ごもっとも。

英語もできないボクに、字幕を読めないヤツはバカだと罵る資格はないんですって。




ロスト・イン・トランスレーション/ビル・マーレイ
¥2,710
Amazon.co.jp

言葉を訳して伝えるのって難しいなと思う映画。

こそぎ落とされてる意味こそ重要だったりする。
『言葉が通じなくて迷子』の眼を通してみる東京は『トーキョー』で異国な感じすらする。


レンタルでもあるので、見てみると面白いですよ。



図書館の死体 (ハヤカワ・ミステリ文庫)/ジェフ・アボット
¥882
Amazon.co.jp

『僕らは海外文学を読んでるんじゃない。日本語に訳された外国の文章を読んでるんだ』

そんなことを実感。

訳者によって、つまらなくもおもしろくもなる海外小説。
これは文句なしにオモシロイ!

ウィットにとんでユーモラスな言葉まわし。

原文はもちろん、訳者の佐藤耕士さんのウデがいいんだろな。

ま、ぜひ読んでみてよ。

買っても損はないと思うし、図書館で借りてもいいでしょう。

ちょっとマイナーなんで、置いてないかもしれないからリクエストすることになるかも。


図書館で『図書館の死体』をリクエストすることになるかも。

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