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君死にたまふことなかれ

2011年10月15日 23:41

私の事ではない。



結婚式の二次回に寝坊して遅刻してしまいました。
そんなわけで終始言い訳に撤したいと思います。

私の場合、この世界ともうひとつ、夢の世界を生きている。
あちらの私はちょっとしたものでして、こちらの怠惰で自堕落、世に何を為さんともしない態度とは異なり、まぁ忙しい。
夢の世界に生きるのが、まぁ忙しい。

ごめんなさい。

17時から開始なのに17時30分に起きました。
正直言うと、『あ、こりゃもう絶望的に間に合わないな』と思いました。
バイク便頼んだら飛脚が来ちゃったくらい、『間に合わないな』と感じたよね。
諦めたよね、ほんと。
なんなら、日付間違ったとか体調悪いとかよくある言い訳が頭に浮かんできたよね。
で、ベッドの上に正座したのさ。
そうしてフルフルと考えた。

『祝う』とは一体なんぞや。

パーティ会場で飯を食うことではない。
その場に顔を出す事である。

そう思い至り、そそくさとスーツを着込み家を出た。
電車では間に合わない、バイクか?いや、雨が降りそうだ、車だ、待ってろセリヌンティウス!

メロスは走った。正確には走ったのは車だが。
急いでる時に限って道が混んでいるのは、もうお決まりである。
進まないテールランプに、いつの日か空を飛べる車を買おうと思った。
ダッシュボードのボタンを押すと、ブイッと羽が伸びてジュゴゴーって垂直飛行、んでシュポーって進んでいくのさ。
いや、待て、これは夢の世界ではない、無理だ金がない。いかん、夢と現実の区別が付かなくなってきている。
これはちょっとした病気じゃないか?病院行くか?いや、結婚式に行かなくては。

遥か彼方に気持ちは吹っ飛び、長い時間が経過したかのようだが、実際は1時間程度で着いた。
車を止めて会場に向かうと、多くの人々が建物から出てくる所だった。

間に合った!いや、終わってんじゃん!間に合ってねぇだろー!

帰りゆく友人恩人に祝福されて、おめでとーの掛け声の中心に新郎がいた。
ざっくりと言うと10年近く会っていない。
10代の終わりに一緒に18日間旅行をしたという以外につながりがないので、建物から出てきた人々の顔は知らない人ばかりだった。
新婦を隣にとても多くの人に祝われてる姿を、しばらく私は草葉の陰から見守っていた。ムバラクはどこの大統領だったかな?と余計な事が思いついた。

アイツ、変わってねぇなぁ、しかし変わったんだなー。10年以上、あの旅行から経ったんだなー。

10年!
一日千秋、千秋一日。昨日の事のようじゃないか。

流れた月日を思ってすこしばかりセンチな気分になりました、草葉の陰で。
祝い別れを告げる行列が解消された頃、ひょっこり顔を出して『ごめん、寝坊した』と告げました。
『久しぶりだね、今、何してるの?・・・・・結婚?』と聞いたら「う、うん、そうだね」と彼は言った。運転しながら考えた渾身のジョークはスベッた。

もうお開きだったので2次会の会費は払わなかったのに、小袋に入ったお菓子はちゃっかり貰ってしまった。


『君死にたまふことなかれ』
君はどうやら私のことではないようだ。
寝坊して遅れるなんて、死んだ方が良かろう。君たちがもし葬式に遅れても怒らないでおくよ。

結婚おめでとう。
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